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【ミニコラム 第121号】上海空港のセキュリティ検査がスリム化

メールマガジン
2025年08月20日


 夏休みの旅行ピークを迎えるなか、上海の2大空港がついに「スリム化」を実現しました。これまで空港ターミナルに入る際は、「嗅ぐ」(爆発物検査)、「触られる」(身体検査)、「撮られる」(手荷物X線)の三段構えが定番でしたが、今回の変更で爆発物検査のみとなりました。長蛇の列が解消され、旅客がスムーズに入場できるようになっています。

 上海の「二回検査」方式は2016年から長らく旅行者の不満を集めてきました。混雑時には空港ターミナルに入るための延々と列が続いたり、重たいトランクをX線検査機に載せるのに手間取ったり、手持ちバックが他人のトランクに挟まれて汚れたり…、思わず「ほんとにちゃんとX線画像見てんのかい、こんな面倒な事させて」と悪づきたくなることが何度もあったのですが、今回ようやく全国の多くの空港と同じ「一回検査」体制に戻りました。

 今後空港ターミナルに入る際には、ビッグデータ解析やスマート巡回、爆発物探知犬などのハイテク技術で安全を確保。チェックイン時に預け荷物の検査、搭乗前に手荷物検査を行う流れとなり、時間も手間も大幅に削減されます。

 もちろん、大規模イベント時には一時的に二回検査が復活する可能性もあります。
 ネット上では「もっと早くこうしてほしかった!」と称賛の声が相次いでいます。

 

三石


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