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【ミニコラム 第85号】コンサートが「地震」を引き起こした?

メールマガジン
2024年11月21日


 昨日(11月20日)、出勤すると、同僚が「うちで『地震』が起きた」と訴えていました。詳しく聞いてみると、それは台湾のロックバンド・メイデイ(五月天)が上海スタジアムでコンサートを開いた影響だったようです。

 実は、メイデイが昨年開催した8回のコンサートでも、近隣の住宅地で同じような揺れが発生していました。特に特定の曲が流れると、住民は強い振動を感じ、窓がガタガタと揺れたり、卓上の水差しの水が跳ねたりしたといいます。このため、近隣住民は市民ホットラインに電話をし、振動で生活に影響が出ていることや、安全面への懸念を訴えました。

 ある地震学者によると、曲のBPM(1分あたりの拍数)が140前後の場合、音波が低周波となって建物と共鳴しやすいという研究結果があるそうです。実際、揺れが激しかった3曲のビートも140付近だったとのこと。今年10月に『上海法治報』が報じたところによれば、専門機関の初期分析では、建物の揺れがコンサートによるものである可能性が高いと結論付けられています。観客のジャンプと曲のビートが一致し、その振動が地面を通じて建物に伝わり、住宅の共振周波数と重なって家全体を揺らしたのです。

 「メイデイのコンサートで住宅が揺れた」という話題はSNSでも話題となり、今日のリアルタイム検索ランキングの上位にランクインしました。一部のネットユーザーは「住民の日常生活に影響が出ている」として住宅の品質や安全性を懸念。一方で、「こうした影響を減らすため、大規模コンサート用の新しいスタジアムを建設するべきだ」という提案も出ています。

 深刻な影響を受けている同僚は、「毎回コンサートが終わるまで家を離れるしかない」と話していました。彼女がこの人工的な「地震」から一刻も早く解放されることを、心から願っています。
 

三石


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