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【ミニコラム 第38号】体調不良時は出勤や登校を控えるよう各地で通達

メールマガジン
2023年12月01日

 冬の到来とともに呼吸器感染症が多発し、子どもの感染者数が増加しており、ネットでは「点滴を受けながら問題を解く学生」というトピックに高い関心が寄せられています。このような状況を受けて、各地では合理的な措置を提唱する通達が出されています。
 北京市:子どもたちの健康を第一に考えること
 山東省:教員・児童生徒は、職場や学校に病気を持ち込まないこと
 山西省:児童生徒は学校に病気を持ち込まないようにすること
 河北省:病気にかかったら出勤・登校しないこと
 四川省:病気の子供の登校は推奨しない
 上海では、医薬品を優先的に子どもに回すために、大人がインフルエンザに罹患した場合は、自分でタミフルを買って対処するよう医者から勧められるそうです。また、友人の小児科医は、「最近、外来に人が殺到し、小児科の医師・看護師がほぼ24時間体制で働いても患者をさばききれず、病気の子どもを連れて廊下で順番を待つ親から期待に満ちたまなざしを向けられると、何もできない無力感を感じる」と語ってくれました。
 コロナ禍から解放されて2年目の冬、インフルエンザ、コロナ、マイコプラズマ肺炎、アデノウイルス、RSウイルス等による多重攻撃を受け、一部の学校ではオンライン授業が再開され、多くの大企業でも体調不良時の出勤禁止ルールが再開されました。そして、一度は外したマスクがまた最近、付けられるようになりました。
 はやく冬休みが来てほしい。多くの親や教師、医師がそう願っているに違いありませんが、中国では冬休みまでまだ1か月以上ありますので、状況が落ち着くのはしばらく先になりそうです。
 

(三石)


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