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【ミニコラム 第149号】Nスペで改めて実感した中国の貧富の差

メールマガジン
2026年03月27日


 先週の日曜日、放送されたNHKスペシャル「臨界世界 1万キロに人生かけて 中国ドライバー ロシアへ」をみて、改めて中国の貧富の差について考えさせられました。

 一匹オオカミのトラック運転手が自分で購入した大型トラックのローンが返済できず、車を差し押さえられ、再起をかけて中国からロシアへ物資を輸送する運送会社へ運転手として応募したものの、採用の条件として5000元(約12万円)の保証金を会社へ納めなければならず、借金まみれのこの運転手に5000元を用立ててくれる人はおらず、結局、まだ学生の息子が友人から借金して何とか5000元をかき集めて、運転手として採用され、見習い運転手として青島からモスクワまでのトラックを走らせる道中を追ったドキュメンタリーでした。

 中国の貧富の差はわかっていたつもりでしたが、5000元を自力では用意することができず、モスクワまで到着した後に涙まみれになって泣く運転手をみていると、この映像を通して、中国の現在の経済状況に潜む、厳しい現実を改めて突きつけられた思いがしました。

 中国では本来、雇用時に保証金を徴収することは認められていないはずですが、実際にはそうしたやり方が行われ、それがそのまま映像にも映し出されていました。その点も含め、このような内容のドキュメンタリーの撮影が中国当局に許可されたことにも驚かされました。
 

永野


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