【ミニコラム 第110号】内モンゴル旅行
端午節の休暇に内モンゴルに旅行に行ってきました。
草原で馬にのり、砂漠でラクダに乗りと内モンゴル定番の観光コースを体験してきました。内モンゴルの草原は思っていた以上に観光地化されており、包(ゲル)で宿泊という手配だったのですが、本当のゲルではなく、コンクリートでゲル風に造った戸建て建物でした。モンゴル族も今では家畜を放牧して暮らしている人はほぼおらず、定住して観光業で稼いでいるということでした。観光客を乗せる馬も朝、職場に出勤して、夕方、自分の飼主宅に戻ると生活を送っており、遊牧民の日常の移動手段として使われることはほとんどないようです(今はオートバイが主流)。
ただ、内モンゴルの草原地帯を車で走っているときには、「この何もない一面の草原地帯に陸一心(山崎豊子著「大地の子」の主人公、NHKのドラマでは上川達也が演じた)は下放(文革時代に知識層を農村に送って農作業に従事させた)されて、羊を遊牧させていたんだなぁ…」と感慨にふけって窓の外を眺めていました。
ところで内モンゴルと言えば、羊肉ということになりますが、内モンゴルの羊料理はシンプルな味付け(調味料はほとんど塩のみ…)で、ウイグルの香辛料をたくさん使ったシシカバブとは違い、羊肉の匂いがキツく、もともと羊肉が得意でない私は食が進まず、最終日には「羊が苦手な方も絶対気に入る!?羊のシュウマイ」と紹介されている老舗羊肉シュウマイレストランで羊肉シュウマイ(蒸しと焼き)を食べたのですが、確かに美味しいのは美味しいのですが、当たり前ですが、やっぱり羊でした…。
永野