【ミニコラム 第100号】聴覚障碍者ドライバー
先日、DiDiで呼んだ白タクに乗って、会社に向かったところ、マンションの門からでて、いつも右折するところを、ナビに従って左折(左折すると少し遠回りになる、最近、DiDiのナビが遠回りルートを選択するケースが多い…)したため、「右折して!」と運転手に声をかけたところ、反応がなかったので思わず運転手の肩を叩いて、「右折、右折」と伝えたところ、運転手がやっと気づいたという感じで右折してくれたので、その時は、単に聞こえなかったのかなとしか思わなかったのですが、その後、いつもの道を走っているときに、また、ナビが遠回りルートを指示し、運転手はその指示に従って左折しようとしたため、「違う、違う、ここはまっすぐ!」と呼びかけたところ、また、気づいてもらえなかったため、肩を叩いて、「まっすぐ行って!」と言いながら、指差しもしたら、わかってもらえたため、ここで「あれ?もしかしたら、耳が聞こえない?」と思っていたら、すぐ目の前の助手席の後ろに「運転手は聾唖者です。何かあるときは肩を叩いてください。DiDi」という掲示カードがぶら提げられていました。思わず、「DiDi、凄い…」と思ってしまいました。聴覚障碍者にも運転手としての機会を与える取り組みに感心してしまいました。日本ではどうなんだろうと思って、調べてみたら2016年4月1日施行の改正道路交通法で聴覚障害がある人も補聴器などをつけてタクシー・バスの運転手になれるようになり、実際に運転している人もいるみたいです。
永野