【ミニコラム 第97号】アニメ映画「ナタ2」、もう見ましたか?
今、中国で上映中のアニメ映画『哪吒 魔童闹海(ナタ2)』が空前の大ヒットとなっています。2月27日現在、BaiduやTikTokの検索トレンドでも注目を集め、関連ワードが400回以上も急上昇ワードにランクインしているほどです。
『ナタ2』は、2019年に公開された『ナタ~魔童降臨』の続編で、興行成績も驚異的な数字を記録しています。2月27日時点で、中国本土を含む世界累計興行収入は20億ドル(約2994億円)を突破、世界の映画・TV興行ランキングで第7位にランクインしました。特に、「インサイド・ヘッド2」を抜き、アニメ映画興行収入ランキングではトップに立つ快挙を成し遂げています。
私も公開初日に家族と一緒に『ナタ2』を観に行きましたが、最新の映像技術を駆使した戦闘シーンは圧巻!ストーリーにはコメディ要素や感動的な場面も自然に織り込まれていて、わざとらしさや冗長さを感じさせることなく、終始引き込まれました。大人でも満足できる作品だったので、観終わったあと、すぐに友人にもすすめたほどです。
ただ、毎日のように「ナタ2が○○億元突破!」というニュースが検索トレンドを占拠し、「中国の文化的自信」と結びつけられる流れには、少しうんざりしてきたのも正直なところ…。記録を更新するのはすごいことですが、それが当然という空気になってくると、ちょっと興ざめしてしまいますね。
三石