【ミニコラム 第83号】ロールケーキで大論争!?家庭のもめ事が呼んだSNS騒動
最近、ある専業主婦のネットユーザーがSNSに投稿した動画が話題になっています。動画によると、家族で8切れのロールケーキを買い、2人の子どもたちがそれぞれ2切れ、夫も2切れ食べたそうです。彼女自身は、家事を終えた深夜に残りの2切れを食べたところ、夫から「菓子ばっかり食べるな、子供がまねをする。それに、子供が食べる分がなくなるじゃないか!」と厳しく責められたといいます。彼女は「専業主婦には小さなケーキを食べる権利もないのか」と感じ、悲しい思いを抱いたようです。
この出来事は一見、ささやかな家庭内のトラブルに見えますが、家事労働と個人の権利のバランスに関する問題を浮き彫りにし、多くの共感や議論を呼び起こしました。動画が広まるにつれて、さまざまな意見が寄せられ、家庭内での役割分担や夫婦間の理解について改めて考えるきっかけにもなっています。
また、この動画は意外な波及効果も生みました。ロールケーキを製造・販売する企業がこの話題に注目し、「8個入り、お好きなように分けて」というキャッチフレーズでキャンペーンを打ち出し、注目を集めました。大手ECサイトや実店舗もこれに乗じてプロモーションを強化し、ロールケーキの売り上げアップにつなげています。
偶然か狙ったものかはさておき、「ロールケーキ騒動」で一番得をしたのは、やはりロールケーキの製造・販売企業でしょう。家庭内のもめ事がSNSで盛り上がったところを逃さず、最終的に笑ったのは企業だったというわけです。
ちなみに、この動画については、「夫婦ゲンカを最初から撮影しているのは不自然だ」という理由から、アクセス稼ぎを狙ったやらせ動画ではないか、という疑惑も浮上しているようです。
三石