【ミニコラム 第81号】上海ディズニーのセキュリティーチェックに不満の声が続出!
最近、ある観光客が上海ディズニーランドに入ろうとした際、セキュリティーチェックでバッグの中身を調べられ、子供用のハサミや懐中電灯、トランプを持ち込むことができないと告げられたという動画が話題になっています。この動画を投稿した劉さんは、家族と一緒に天津から上海に遊びに来ていて、バッグにはその3つのアイテムが入っていたのですが、セキュリティースタッフからは、これらの物品はパーク内に持ち込めないので、10元を払って預けるか、外で処分するように言われたとのことです。
劉さんが「トランプを持ち込めないのはおかしい」と疑問を投げかけると、スタッフは「ここはディズニーランドであって、ゲームをする場所じゃないんです」と返事。これに対し劉さんは、パークの案内にはトランプの持ち込み禁止なんて書いてないし、そもそも家族全員で何千元もチケット代を払っているのにパーク内でトランプをするわけないじゃないか、ディズニーのルールはかなり高圧的だな、と思いつつも、結局10元を払って預けることにしたそうです。
この動画が広まった後、ある記者がディズニーランドに取材したところ、パーク側は「普通のトランプは持ち込み禁止品には含まれていません。今回の件は、現場スタッフの取扱いミスによるもので、劉さんには謝罪と賠償の連絡をしています」と回答しました。
実は、上海ディズニーランドのセキュリティーチェックが不満を呼んだのは、これが初めてではありません。2019年には「バッグの中身を全部出させること」、「飲食物の持ち込み禁止」について、法学部の学生に訴えられ、結局、ディズニーが敗訴して、来園者が自分の食べ物を持ち込むことができるようルールが変更されました。
それでも、上海ディズニーは何度も値上げを続けており、夏のピーク時にはチケット価格が799元に達していますが、訪れる人は後を絶たず、明け方から開門を待つために並び始めるような状況にあります。もしかすると、それがディズニーの強気の要因かもしれません。大規模な遊園地として、来場者の安全や運営を守るためにセキュリティチェックをしっかり行うのは大切ですが、ルールを作る際には、その内容が合理的で適法であるかどうかもちゃんと考慮し、かつスタッフに教育する必要がありそうです。
三石