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【ミニコラム 第75号】夏休みの宿題で焦った経験は?

メールマガジン
2024年09月06日


 今年、中国のほとんどの教育機関の秋冬学期の開始日は、9月2日でした。日本では、「アメリカの学校は新学年が9月開始だから夏休みに宿題がない。羨ましい」などという話がよく聞かれますが、同じく9月開始の中国では、しっかりと宿題が出ます。
 新学期が近づくと、SNSは、我が子が夏休みの宿題の追い込みに一生懸命だと嘆く投稿であふれました。おもしろかったのは、シニア大学の新学期に間に合わせようと鬼気迫る姿で水墨画を描く祖母の動画を投稿した孫娘がいたことです。#79歳のおばあちゃん、新学期前に夏休みの宿題を終わらせようと毎晩必死 というタグがマイクロブログを席巻し、ネットユーザーからは、「マジウケる、何歳になっても宿題からは逃げられないんだ...... 」とのコメントが寄せられました。
 それでも宿題が終わらなかった場合はどうすればいいのでしょう?
 9月2日、小学4年生の男の子の捜索願が出され、広く心配の声が上がりました。新学期初日、少年の母親は朝早く彼を校門まで送り届けましたが、授業が始まる時間になってもその子は教室におらず、教師から両親に連絡が行きました。監視カメラをチェックしたところ、少年は学校には入らず、一人で学校を後にしていました。一昼夜にわたる捜索の末、翌日正午に無事発見されましたが、夏休みの宿題が終わっていなかったので、先生に叱られることを恐れ、とはいえ家に帰る勇気もなく、叔父さんの家に忍び込み、最上階の部屋に隠れてエアコンの風にあたりながら寝ていたそうです。泣くに泣けず笑うに笑えないとは、まさにこのことですね。これに関して、「何もなくて良かったが、この子供にはきちんとした教育を施すべきだ」とネットユーザーたちは反応しているようです。
 この2つの小さなニュースから、私は学生時代の思い出がよみがえってきました。皆さんは夏休みの宿題で焦ったことがありますか?

 

三石


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