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【ミニコラム 第60号】「讹(e二声)」ってどういう意味?

メールマガジン
2024年05月24日

 最近、中国でよく使われる動詞で「讹(e二声)」という言葉があります。日本の漢字だと「訛」ですが、日本の漢字辞典を引くと「訛」には、①あやまる。あやまり。②言葉がなまる。なまり。方言。③いつわる。うそ。という解説がでてきます。日本だと「お国訛り」のように「方言」という意味での使われ方が多いですが、中国で「讹」が使われている場合は、「いつわる。うそ」に近い「陥れる、だます」という意味で使われています。 前回のコラムで倒れていた老人を助けた青年が却って賠償を請求されたという話を書きましたが、そのようなときにこの「讹」が使われます。
 この記事を書いている2,3日前に、上海の道路で電動バイクごと倒れていた老婦人を外国人(西洋人)二人が助け起こして、歩道まで運んでいる動画がupされていたのですが、この動画に対するコメントが、言い方は悪いですがあまりにもおもしろく思わず笑ってしまいました。どんなコメントかというと「外国人は中国の国情(これは助けると逆に賠償を要求されるかもしれないという意味)を知らないから助けられる」「この老婦人は「讹」したくても外国人だから言葉が通じないから無理だろ」…。

 

永野


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