【ミニコラム 第55号】「淄博BBQ」の人気爆発から一年後
「淄博BBQ」が大人気になったことは去年このコラムでご紹介しましたが、その後、「淄博不人気」、淄博「下火」といった見出しをたまに見かけるようになりましたが、このように中国の流行り廃りのサイクルは早く、人気の上り方が急激であればあるほど、それに比例して人気の落ち方も急激に下降するように感じており、つい先日まで長い行列だったお店があっという間に閑散としたり、お店自体がなくなったりしています。
ただ、最近、「自ら低評価をつけた淄博BBQ店の店主が大人気から一年後の現状を語る」という記事を見かけました。去年、淄博BBQが大人気になって来店する客であふれたために、この店主は、静けさを求めて点数評価サイトに自ら低評価を付けましたが、意外にも大人気となりました。その一年後は、といえば、今年は昨年に比べて客はますます増えて倍に増えたそうです。戦場のような試練の一年を経て、その後、この店は安定して経営できるようになり、倍増した客数にも対応できるようになったそうです。
この店の状況から、淄博の観光業の現状も少し覗くことができます。「2024春節レジャー旅行消費報告」によりますと、淄博は、春節休暇中の旅行先としての人気が前年比で137%となり、ダークホース人気旅行先ランキングのトップに立ちました。
大人気から一年後、淄博はその人気をそれなりに維持しているようですが、これがずっと続くのかは、しばらく待たないとわからないですね。
三石