【ミニコラム 第44号】「ハルビン氷雪観光」が大人気!
この雪と氷のシーズンは、ハルビンの氷祭りがブームとなり、ハルビンが爆発的な人気となっています。
雪や氷は毎年やってくるのに、なぜ今年に限ってハルビンがこれほどの人気になったのかといえば、市当局がハルビン生まれのスターに宣伝を依頼したり、インフルエンサーを招待して景勝地にチェックインしてもらったりした結果です。このブームを維持するため、ハルビンは観光商品のイノベーションにも懸命で、例えば、松花江の氷上には観光客を歓迎する雪だるまが立ち並び、観光地の白狐は毎日きれいに洗われ、いいにおいをさせながら抱っこされるのを待っています。サービス面では、南部の観光客のために、地元の人たちが自発的にロールス・ロイスの無料シャトルバス運行をしたり、食事の面では南部の観光客の好みにあわせた新しい提供方法が登場しており、焼き芋にスプーンを添えたり、豆腐脳(トウフウナオ。東北では味が塩辛いが、南では甘い)に砂糖を振りかけたり、以前は丸ごとかじっていた冷凍梨をスライスしてお皿に盛ったり、花の形に刻んでお茶に入れたり、いつもは煮込みで食べている血腸(血液を主たる材料とするブラッドソーセージ)をぶつ切りして9つに仕切られたプレートに盛り付け、違うソースと組み合わせたり…と、いずれもSNSにおいて注目を集めています。
元日前後の連休期間(2023年12月30日~24年1月1日)、同市を訪れた観光客は累計304万7900人、観光収入は59億1400万元(1元=約20円)となり、いずれも過去最高を記録しました。
因みに現在、ハルビン行きの航空券は高騰しており、上海―ハルビン往復航空チケット料金は5000元を超えており、日本往復より高くなっています。 また、ハルビンは観光客で溢れているようです。
三石