キャスト中国ビジネス

【ミニコラム 第29号】タクシー配車アプリ

メールマガジン
2023年09月22日


 中国ではタクシー(白タク含む)を呼ぶときは「DiDi」などの配車アプリを利用しており、路上で手を挙げてタクシーを止めることはほぼありません。また、中国の配車アプリでは白タクもタクシーも呼べるのですが、私は基本的には白タクの方を選択しています。
 というのもタクシーよりも白タクの方が乗り心地がいいということと、昔の上海のタクシーの運転手は道をよく知っていたのですが、最近は外地の運転手が多いためあまり道を知らず、基本的にナビだよりで運転し、タクシーに乗るメリットがないこともあります。
(昔は上海のタクシーは上海戸籍のある人しか運転手として採用されなかったのですが、今はタクシー運転手のなり手がないため、外地人でも採用されると聞いています。)
 ところで、この中国の「DiDi」のような配車アプリは、車を呼ぶ手数料は一切かからず、ただ、乗車料金だけが請求されます。そのため呼ぶ方としては何の手数料負担もないため気軽に使えています。
 実はその感覚で日本に戻った時に、日本の「DiDi」でタクシーを呼んだところ、ものすごく高い料金(通常の2倍近い)を請求されたため、「???」となり、「おかしいんじゃないか」と思って、顧客サービスに連絡したところ、DiDiが契約しているタクシー会社は会社毎に迎車料金のルールが異なっており、私に配車されたタクシーは、配車アプリから配車を受けた地点から、迎えに来る地点までの走行料金も請求されるルールになっているため、料金に間違いはありませんという回答があったため、「配車されるタクシーを自分で決められないのに遠くにいるタクシーを配車されて、迎えに来るまでの走行料金まで請求されるのはおかしくないですか」とクレームしたところ、「タクシー会社の迎車ルールはアプリ内に記載があります」と言われ、探してみたところ、ものすごく探しづらく見づらいところに確かに表示がありましたが、この表示をいちいち確認して配車されたタクシーをキャンセルするかどうかを瞬時に判断するのはまず無理じゃないかと思います。
 他の日系の配車アプリも手数料が利用者に請求されるようなので、配車アプリの使い勝手については中国の方に軍配を上げたいです。
 

(永野)
 

>>> コラムアーカイブ 

最新関連コンテンツ