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【ミニコラム 第27号】アプリ決済続き

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2023年09月07日


 先週のコラムに引き続き中国でのアプリ決済の話になりますが、中国の居留証を有している外国人は、中国に銀行口座を開設できますので、アリペイもWechatも銀行口座との紐づけができるため中国国内でのアプリ決済で困ることはありません(たまにWeChatが突然、使えなくなり、身分証明の再認証を要求されることはありますが)。
 外国人はパスポート番号でアリペイとWechatに身分証明登録を行っていますが、実はこれが曲者です。日本人のパスポートは、10年(又は5年)の期限がきれて新しいパスポートに切り替えるとパスポート番号が新しくなります。身分証明書として登録されているパスポート番号が変更されるとアリペイとWechatに登録している身分証明書番号を変更する手続きを行う必要がありますが、この手続きが非常に煩雑で面倒です。私も会社の中国人スタッフに助けてもらって手続きを行いました。ちなみに銀行口座もパスポート番号で管理されているため、同時に銀行でもパスポート番号の変更手続きが必要です。この銀行での手続をほっておくとパスポートの有効期限満了と同時に銀行口座が凍結されます。
 もうひとつ、序でにお話しすると、個人所得税申告時にもパスポート番号で登録を行い、個人所得税を納税していますので、パスポートを切り替えた場合には、新しいパスポート番号で登録しなおすと同時に、旧パスポート番号と新パスポート番号の納税記録を同一人物の納税記録として統合する手続きを行う必要があります。
 話をアリペイとWechatに戻しますが、アリペイとWechatの身分証明書番号がパスポート番号と紐づけられた外国人は、中国国内での越境ECと中国国外での買い物でアリペイとWechatは利用できません。中国に駐在されている方はご存じですが、中国国内にいてタオパオの越境ECで海外のものを買いたいと思っても「あなたは利用できません」と表示されますし、日本のデパートで「アリペイ、WECHAT使用歓迎」のような宣伝がでていても利用できません。この制限が早く解除されないかと思っているのですが…。
 

(永野)
 

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