【ミニコラム 第7号】清明節休暇、1日だけ?
「清明節」(せいめいせつ)は、お墓を清め、祖先を供養する日として定められた中国の伝統的な祝日で、旧暦3月の春分の日から15日目にあたる節気です。中国では2008年からその日を含む3日間を法定休日としていますが、今年は清明節の4月5日がちょうど水曜日ということもあってか、2008年に祝日が設けられてから初めて、たった1日の休みとなりました。
多くの人は4月に入るまで休みが1日しかないことに気づいておらず、4月3日(4月最初の出勤日)の9時ごろ、「清明休み1日」がWeiboのリアルタイム検索ランキングに躍り出ました。
清明節休暇を取り上げた記事では、どれも冒頭に今年の清明節は振替出勤なしと書かれており、記事を発信したメディアのほとんどは「休暇1日、どう過ごす?」、「お出かけの予定はありますか」といった内容を伝えており、これらの記事を読んだWeiboユーザーからは、「初めての振替出勤なし、歴史的だ!」、「たった1日では、お墓参りなんてできない」というコメントが多く投稿されていましたが、そのなかに「労働節の休みも実は1日だけだよ」というコメントもありました。確かに、今年の労働節は、4月29日~5月3日の5連休ですが、4月29、30日は土日で、4月23日(日)と5月6日(土)に振替出勤するのですから、実際は5月1日の1日しか休みがありません…
この「振替出勤」は常に中国人の悩みの種です。毎年、国務院が法定休日を発表するたびに、「振替出勤」が必ず話題にのぼります。賛成の声もありますが、反対の声もあり、まさに中国の四字熟語「众口难调」(誰の口にも合う料理を作るのは難しい)といった状況です。
個人的には、6、7日連勤はものすごく疲れるので、振替出勤なしのほうに一票ですが、私たち庶民が投票して決められることでもないので、お上の言葉に従うしかありません。連勤で疲労困憊したら? 自分の有休を使って体調管理に努めるのみです。
(三石)