【ミニコラム 第130号】少額でも税務局の査察が入る?

 先日、WeChatアカウントに上海税務局からのニュースが配信されてきました。
 「上海市税務局第一査察局は、〇〇記帳代理会社が過少納付を行っている案件を法に基づき調査している」というタイトルで、事案内容は「調査によると、2022年、上海〇〇企業登記代理有限公司は、代理先企業の了解を得ていない状況下で、代理先企業の税控装置と未使用の伝票を利用し、自身の関連会社に増値税専用発票を発行し、当該関連会社の納税額を1万1,200元減少させていた。税務部門は、「中華人民共和国租税徴収管理法実施細則」第98条の規定に基づき、上海〇〇企業登記代理有限公司に対し、納税者が納付しなかった税額相当額である1万1,200元の罰金を科した。また、税務専門サービス管理規定に基づき、上海〇〇企業登記代理有限公司に対し、税務サービス信用失墜リスト(ブラックリスト)への登録などの措置を講じた。同時に、税務部門は既に関連会社が納付しなかった1万1,200元の税金を法に基づき追徴しており、対応する罰金については別途処理中である。国家税務総局上海市税務局第一査察局の責任者は、税務仲介業者は厳格にコンプライアンスの基準を守り、業界規範と法律法規を遵守すべきであると表明した。税務部門は、税務仲介業者の違法・規則違反行為に対する取り締まりを継続し、国家の経済秩序と税収の安全を断固として維持していく方針である。」というものでした
 この記事を読んで、まずこの少額の税金過税少納付で査察局が動いていることに驚き、次にこの少額の過少納付がどうやって発覚したんだろうということも疑問でした。
 最近、上海市税務局はいろいろなことに対して厳しく取り締まっているように感じます。税収が落ちていることもあるかもしれませんが、この記事も「こんな少額でも査察局が動くぞ」という啓発なのでは思われます。
 
永野





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