【ミニコラム 第86号】日本進出も間近? 中国ショートドラマの不思議な魅力
現在、中国でショートドラマが人気になっています。ショートドラマが配信されているのは抖音(中国版TikTok)、快手のようなプラットフォームが多いようですが、私が見ている视频号(Wechatチャンネル)でも結構な数のショート動画が配信されています。このショート動画…、内容は似たり寄ったりで、それなりの金持ちの旦那、悪賢くて態度もデカい「小三(愛人)」、そしてなぜか愛人に肩入れしている旦那の家族が正妻を家政婦のようにこき使い、それでも旦那を信じていた正妻がとうとう耐え切れなくなって、離婚し家を出るというのがプロローグで、家をでた正妻は嫁いできたときには身分を隠しており、旦那もその家族も素性は知らず、何の取柄もない天涯孤独な女だと信じていたところ、実は大金持ちで権力者の娘(中国語で「千金」と表現されています。)であり、離婚後に旦那とその家族に復讐を開始するとのが王道のバターンです。演じている役者も一部を除いて、その辺にいる叔母さん、叔父さんのような人たちの大根芝居なのですが、勧善懲悪ストーリーのため最終的にはスカッとすることもあり、人気が出て視聴数を稼げるため、同じような内容のショートドラマが量産されている状況です。最近ではこの動画の版権を日本に販売したいという相談もあるようです。日本人も基本的には勧善懲悪は好きだと思いますから受けるかもしれませんが、いかんせん役者の質が…。時間のある時に視聴してみてください。
永野