障害者従業員雇用の積極意義
ILO(国際労働機関)と中国身体障害者連合会が合同で開催した障害者就業促進シンポジウムでは、障害者従業員の雇用に成功した企業の調査を通じ、障害者の雇用が企業の発展に対して有する多くの積極的意義が紹介されました。
◎ 障害者従業員は、雇用主である企業に対して非常に忠実です。彼らは一般的に、軽々しく転職したり離職したりすることはなく、自らのポストでこつこつと業務に励み、長期に渡って企業に対し貢献します。
◎ 障害者従業員は、まじめに、また勤勉に、業務に取り組みます。彼らは、自らの仕事を完成させるべく全力を尽くして取り組むため、生産効率や安全性、出勤率に関して、健常者と同等、若しくはそれを上回る成績を上げています。
◎ 障害者従業員の苦労をいとわず努力する姿勢、成し遂げた成果は、周囲の健常者に鼓舞・激励作用を与え、モチベーション向上につながります。このため、意図しない間に企業の業績アップに貢献し、より良い方向への発展を促進させます。
◎ 障害者従業員は、企業全体の内部結束力を高めます。どれほど優秀な集団であっても、協力する精神が欠けていれば、まとまりのない個人の集まりに過ぎません。あるアセスメントには、障害者が参加した集団はその団結性と協力性が強化されたばかりか、そのうちの一部については企業の中でも模範的な集団となったことが報告されています。
◎ 障害者従業員を雇用することにより、企業とその経営陣の社会的イメージが向上します。社会あってこその個人であり企業です。人は互いに依存する社会的関係において生存することができ、企業は社会のために貢献し続けてこそ長期的繁栄を享受できます。才能ある障害者に平等な就業の機会を提供し、人材の基準を多元化することは、社会に対する企業の承諾及び責任であると同時に経営理念の表現でもあり、企業とその経営陣のイメージや魅力を自然と向上させます。