法釈[2020]18号
十九、「『保険法』の適用にかかる若干の問題に関する最高人民法院の解釈（三）」を改める。
　　1.序文を次のように改める。
　　「保険契約紛争事件を正確に審理し、かつ、当事者の適法な権益を適切・確実に維持保護するため、『民法典』、『保険法』、『民事訴訟法』等の法律の規定に基づき、裁判の実践を考え合わせ、保険法における保険契約の章の人身保険部分に関係する法律適用に関する問題について次のように解釈する。」
　　2.第9条を次のように改める。
　　「保険契約者が受取人を指定するにあたり被保険者の同意を経ていない場合には、人民法院は、指定行為は無効であると認定しなければならない。
　　保険契約において約定された受取人について当事者に争いが存在する場合には、保険契約者及び被保険者に保険契約以外において別段の約定のある場合を除き、次の事由に従いそれぞれ処理する。
　　（一）受取人を『法定』又は『法定相続人』とすると約定する場合には、民法典に定める法定相続人を受取人とする。
　　（二）受取人を身分関係とすると約定するのみである場合において、保険契約者と被保険者とが同一主体であるときは、保険事故発生時の被保険者との身分関係に基づき受取人を確定する。保険契約者と被保険者とが異なる主体であるときは、保険契約成立時の被保険者との身分関係に基づき受取人を確定する。
　　（三）約定した受取人に氏名及び身分関係を含む場合において、保険事故発生時に身分関係に変化が発生したときは、受取人を指定していないものと認定する。」。