「#国慶節の高速道路充電スタンド待ち行列に番号呼出し#」というワードがトレンド入りし、長期休暇中の充電難問題が再び注目を集めています。
湖南省のあるサービスエリアでは、手書きの「49番」という整理番号を受け取ったドライバーが、1時間以上も待ち続ける状況に。前にはさらに14台が待機していたといいます。混雑によるトラブルを防ぐため、多くのサービスエリアでは係員による番号呼出し制を導入し、1回あたりの充電時間をおよそ30分、充電率80%までに制限しています。
この「番号札をとっての充電」方式について、多くのEVユーザーはむしろ好意的。
「ずっと充電スペースを見張っていなくてもいい」、「割り込みの心配もない」、「ゆっくり休憩できる」といった声が上がり、秩序ある運用が評価されています。
こうした混雑の背景には、急速に普及する新エネルギー車と、連休時の集中した移動需要とのギャップがあります。全国の充電スタンド数はすでに1,610万基を超えたものの、移動のピーク時には依然として不足が目立ちます。
一方で、すべてのサービスエリアが長蛇の列というわけではありません。京港澳高速の鄭州北サービスエリアでは、充電設備の増設と技術の導入が功を奏し、ドライバーの王さんはわずか20分ほどで80%まで充電。さらに無料のホットコーヒーも提供され、「一杯のコーヒーで満タン充電で出発」という快適な体験ができたそうです。
番号呼出し制はあくまで暫定的な対策ですが、混乱防止には一定の効果を上げています。真の意味で「充電のイライラ」を解消するには、今後も充電設備の拡充と高速充電技術の普及を加速させ、休日の移動をもっと快適でストレスのないものにしていく必要がありそうです。
日本ではEVの普及はまだ限定的で、サービスエリアで充電待ちの長い列はあまり聞きません。とはいえ、この先普及が進めば、中国のように“充電難民”が生まれる可能性は十分ありそうです。
三石