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【ミニコラム 第72号】九寨溝へ

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2024年08月15日


 先週末、九寨溝へ行ってきました。九寨溝は世界自然遺産でもあり、日本人でも知っている方が多い中国の観光地だと思います。また、中国の国家AAAAA級観光地でもあります。ちなみに中国の観光地は5A、4A、3A、2A、1Aにレベル分けされています。もちろん5Aが最も高いレベルです。
 世界自然遺産に認定されるくらいですので、九寨溝が風光明媚な場所であることはもちろんですが、今回の観光で一番感心したのは、ゴミがほとんど落ちていないことと、トイレの整備がきちんとされていることでした。
 まず、ゴミですが、中国では昔よりは随分よくなったとはいえ、ゴミをポイ捨てする人がまだまだ相応にいるなかで、どうやってゴミがない状態を維持しているんだろうと思って観察していたのですが、確かにゴミ箱もたくさん設置されていますが、一番の対策は「人海戦術」でした。すべての観光歩道に清掃員が一定区間ごとに配置されており、ゴミ(どんな小さいゴミでも)を集めて回っていました。
 次はトイレですが、山の中に機能的な簡易トイレが何か所も設置されており、トイレで困ることはありませんでした。
 世界自然遺産、かつ国家5A級観光地の風景を維持し、観光客を呼び込むために現地政府が相当力をいれていることが覗えました。
 今回は、成都から九寨溝へは、高鉄に乗って最寄駅の「鎮江東駅」まで行き、そこから車で九寨溝の麓の街まで2時間弱かけて移動したのですが、現在、高鉄の延伸工事が進められており、今年末には九寨溝までの路線が開通するようです。
 現地で日本から来られた何組かのツアーの方にもお会いしましたが、現地のホテルスタッフが言うには、コロナ前は日本からの観光客が多かったのに、今はすごく減っているということでした。中国入国にビザ取得が必要なことも影響しているのかもしれません。

 

永野


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