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[案内]12/9 「労務管理セミナー vol.3 従業員の転職対策と会社の秘密管理」

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2007年06月29日
 弊所は、本年6月と9月の2回に渡り、労働争議、労働組合をテーマに労務管理セミナーを開催致しました。第3回目の今回は、華南地区に進出されている多くの日系企業が労務管理の現場で実際に直面し、悩まされている「従業員の転職(跳槽)と秘密保持等の問題」について、中国及び広東省の法規に照らしてお話しさせていただく予定です。

  中国を「世界の工場」から「世界の市場」と位置づける日系企業が増加している中、各企業は優秀な人材の確保に力を入れています。しかし、さまざまな要素により、優秀な人材の転職率が高いという課題を抱える日系企業が多いのも現実です。時には、会社の大切なノウハウや営業秘密等を伝授し育成した人材の転職により、その企業の競争力の核心ともいえる企業秘密が流出してしまうという重大な被害を蒙ることもあります。

  一方、現行の『労働法』においては、従業員が30日前迄に企業に通知さえすれば労働契約を解除できるという約定を、企業と従業員が別途締結している場合を除いては、労働者の転職権に対して、ほとんど制限のない状態です。また、中国の関連部門の競業禁止及制限に関する規定は、非常に少なく、また曖昧であるため、企業が取ることのできる防衛手段が限られています。昨今、企業の主力人員の転職が、企業に重大な損失をもたらし、労働争議に発展するといった案件が、増えつづけています。

  従って、企業秘密の管理及び従業員転職対策の一環として、労働契約等において、従業員に対して合理的で適法な秘密保持義務、競業禁止義務等を設定することにより、優秀な人員の転職及び秘密漏洩を防止し、不必要な損失を減らすことが大切でしょう。

  本セミナーの講師は、前の2回と同じく、90年代初頭に中央政府労働部において「労働法」の起草に携わり、日本貿易振興機構(ジェトロ)の委託を受けキャストグループが編集した「上海進出企業の労務管理Q&A」の監修を行った、労働法のプロフェッショナルである斉斌律師とキャストコンサルティング広州分公司の法律顧問である謝宏律師(上海世民律師事務所広州分所代表)です。今回の受講定員は先着20名様と予定させていただいておりますので、お早めにお申込下さい。皆様のご参加をお待ちしております。