キャストセミナー上海 開催ご案内
2006年2月のテーマ: 中国移転価格税制と文書化規定 日中間の移転価格税制に関しては昨年の4月に日中間で初めてのバイラテAPA(Advanced Pricing Arrangement: 事前確認制度)が締結され、現在引続き第2号以下のAPAが同時に進行中であると言われています。これと関連して、昨年末中には出るのではないかと噂されていたにもかかわらず公布されなかった「文書化(ドキュメンテーション)規定」が、いよいよ正式に公布されるのではないかと予想されております。 中国の移転価格税制は、我が国と比べて移転価格の価格算定方法が著しく早い速度で普及してきたように、当該「文書化規定」においても米国追随型の様子を呈することが予想されます。つまり ・ 事務運営指針(移転価格事務運営要領)のように任意規定ではなく、法定監査と同様に強制規定となる方向であること。 ・ ひとたび当該規定が公布されると、その公布日より13ヶ月から15ヶ月以内(現時点では予想ベース)には「文書化規定」の保持必要情報等を中国の現地法人として提供する義務があること、情報が継続的に保持される必要があること。 といったような方向性が予想されております。いずれにせよ、いかに早く当該規定と対面し、リスク・ヘッジを行うのかが重要ポイントとなります。 「文書化規定」や、今後一層の増加が見込まれるバイラテ「APA」をにらみ、セミナーを開催致します。今回は特に経理部門ご担当者の方にご参加いただき、実務のお役に立てていただきたいと存じます。 ※暫くお休みしていたキャストセミナーですが、今後は概ね、月1度のペースで開催いたします。※ 3月のテーマ: 派遣者の個人所得税課税とPE認定リスク 4月のテーマ: 移転価格税制と事前確認制度の利用 5月のテーマ: 税関管理-政策・法令の最新動向と税務問題 6月以降も、「外商投資企業所得税の理論と実務」「加工貿易制度と外国為替管理」「増値税の実務対応」等のテーマにて、キャストグループ所属専門によるセミナーの開催を予定しております。 |