実務例も挙げながら加工貿易にまつわる税関問題を解説する「加工貿易セミナー」(主催:キャストコンサルティング(上海)有限公司 蘇州分公司、上海市世民律師事務所蘇州分所)が4月27日、蘇州高新区の金獅大廈で行われた。日系の工場関係者を中心に約100人が参加し、Q&Aコーナーでは実務的な細かな質問も出されるなど、関心の高さがうかがわれた。 キャストコンサルティング(上海)有限公司法律顧問・上海市世民律師事務所パートナーの高師坤律師(弁護士)がメーン講師を、同・世民律師事務所蘇州分所所長の戴暁龍律師がサブ講師を務めた。加工貿易及び税関方面で、多くの案件を手がけた実績をもつ高律師 、税関の組織や役割及び査察などについて基礎的かつ実務的な解説を行った。また、加工貿易の形態や、実務上頻発するトラブルなどについて、これまで実際に手がけた事例などを挙げながらわかりやすく解説した。 高律師が強調したのは、税関上の問題が起きた場合に一番大切なことは「うそを言わない」ということ。ひとつのうそが事態をより複雑にし、総経理などの責任者の拘留に発展することも実際に起きているという。 今回のセミナーには会場の収容人数を大幅に上回る申込みがあったため、やむをえず数十人の申込者にはお断りを申し上げた。加工貿易は日系企業の管理職の間でも関心の高いテーマであるので、主催者側では「ぜひ再度開催したい」と話している。 ■セミナーで配布した資料のダウンロードはこちらからどうぞ
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キャストコンサルティング(上海)有限公司 法律顧問・高師坤等 |