キャスト中国ビジネス

[報告]9/15 SMBC蘇州支店セミナー

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2007年06月29日
2006年9月15日、蘇州高新区の新地中心(シャングリラ)において、三井住友銀行蘇州支店とキャストコンサルティングの共催で、「WTO加盟5年目 規制緩和と強化の交錯」と題したセミナーが開催された。

第1部は、弁護士法人キャスト糸賀の村尾龍雄弁護士が基調講演を行い、WTO加盟後5年を経て、今現場に現れている、規制の「緩和」と「強化」という相対する二つの事象の底流にあるものを、改革開放以降の中長期的時間軸を踏まえ、身近な事例も挙げつつ解説した。

第2部は、村尾弁護士をはじめとして、三井住友銀行蘇州支店の長岡支店長、白方課長、キャストコンサルティングからは三戸俊英公認会計士、戴暁龍律師ら、中国でビジネスを行っている企業の法務・税務・金融のコンサルティングに係わり、ビジネスの現場の第一線で活躍している諸氏がパネラーとして、基調講演をベースに、それぞれの分野で起こっているさまざまな事象について紹介し、討論した。また、会場からも「奨励類として認可を得て免税で輸入していた設備が突然、免税輸入ができないと通告され、事業計画が狂い、当惑した。なぜこのようなことが起こるのか」といった実際に直面した質問が出て、各パネラーが解説や見解を示した。

WTO加盟から5年目。今、中国ビジネスは、一見すると理解に苦しむ難しい複雑な局面にあるが、その下にある事情を知り、文脈を読み取ることで、合点がいく。参加者からも、不可解な事象の底流を理解することができたと好評を博した。